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2016/10/24 月曜日

逃避行

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:47:32

晴天に恵まれるシーズンの大安吉日ともなると、街中や電車の中に結婚式帰りと見受けられる方々が視界に入ります。
挙式の形態は多様化しているようですが、引き出物と思われる大きな紙袋を手にした留袖姿の御婦人というのは、やはり一定数お見かけするものです。
当の新郎・新婦は、新婚旅行へと出かけていくのでしょう。

新婚旅行はハネムーンといわれます。
もちろん この語句は『蜂蜜』の【honey】と『月』の【moon】から成る合成語です。
新婚の夫妻が ふたりきりで過ごすための『蜜のように甘い旅行』だと考えられがちですが、語源は まったく違います。

蜂蜜は栄養価の高い食品で、消化吸収も良く、古代ローマの時代からあった蜂蜜酒は長寿の酒として親しまれてきました。
その昔はスタミナ源の1つとされていたようです。
新婚の夫妻は子供が授かるように、ひと月の間 蜂蜜酒を飲み続けたそうで、それがハネムーンの語源になったといいます。

また、古代スカンジナビアでは略奪婚が主流であったため、娘を(花嫁として)奪い去った若者は、娘の父親から赦しを得られるまで ふたりで逃避行を続けたのです。
気象条件も厳しいスカンジナビアですから、その間の栄養補給としても蜂蜜酒は重宝されました。

ハネムーンと称して新婚の夫妻が旅行に出かけるのは、そういった風習の名残だと考えられているのです。

2016/10/11 火曜日

分類

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:34:01

イルカ = クジラ。
クジラ ≠ イルカ。
『なんだ、そりゃ???』と思うでしょうが、“ハ(歯)クジラの中の小型の種類”をイルカと呼びます。

それでは、ガ(蛾)とチョウ(蝶)の違いは何でしょう。
【ガは夜行性、チョウは昼行性】
【ガは胴体がボッテリと太く、チョウは胴体がスラリと細い】
【ガは触覚が羽毛状で、チョウは触覚が線状】
【ガは羽を開いて止まり、チョウは羽を閉じて止まる】
等々、よく一般に言われることです。
中には、
【バサバサ飛ぶのがガ、ヒラヒラ舞うのがチョウ】
【触るとかぶれるのがガ、触っても大丈夫なのがチョウ】
【グロテスクなのがガ、綺麗なのがチョウ】
といった、かなり個々の主観が入り込んだものもあります。

ところがこれらは俗説で、実際のところガとチョウに生物学上の分類基準はないのです。
ガもチョウも鱗翅目に属する昆虫で、数の上ではガと呼ばれるもののほうが圧倒的に多数を占めます。
ガには昼行性の種類のものや、羽を閉じて止まるものもいるため、イルカとクジラに倣って表現するのであれば、チョウは“ガの中の一部の種類”というべきでしょうか。

面白いことに日本語と同様、英語でも“モス / moth” “バタフライ / butterfly”と名称が分かれていますが、フランス語では どちらも“パピヨン / papillon”です。
チョウに較べて嫌われものの感が強いガではあっても、怪獣映画で名を馳せたモスラはガですし、また高級素材として好まれる絹を生み出すのもガ(蚕)です。

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