» 2016 » 4月

2016/4/25 月曜日

昆布

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:14:11

健康食品として伝統的によく知られているものの1つに、昆布があります。
昆布の“うまみ成分”はグルタミン酸で、脳細胞や神経系の働きに有効だとされています。

昆布に限らず、ワカメ、ヒジキ、海苔といった海藻類にはビタミンやヨード、鉄分、カルシウムなどが豊富に含まれているため、貴重な栄養食品です。

そのためか『物忘れをしない』『中風にならない』など、昆布の効用にまつわる言い伝えは多いようです。
それらは成分の科学的分析から見て根拠がないわけではありませんが、中には『昆布を食べると髪が黒くなる』という、実際にはまったく根拠のないものまであります。

海藻に含まれるヨードは、確かに毛髪には必要な成分です。
しかし毛髪を黒くするメラニン色素を増やす成分は、昆布に含まれていません。
昆布を食べ続けて毛髪が黒くなるようであれば、金髪の欧米人が黒髪になってもおかしくないところですが、そういった話は皆無です。

2016/4/11 月曜日

脚は8本

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:41:10

芥川龍之介も短編小説の素材に取り上げたクモ。
興味深いことに、これが朝と夜ではまったく意味合いの異なる生物になっています。
クモそのものがということではなく、クモに対する人々の捉え方ということです。

古くから、朝のクモは吉兆、夜のクモは凶兆と捉える傾向があります。
朝のクモは『縁起が良い』『客が来る』と考えられ、反対に夜のクモは『泥棒が来る』『親に似ていても殺せ』などと、たいへん物騒な云われ方をします。

土地柄によっては午前中に見つけたクモを神仏に供えたり、袂に忍ばせたり、財布に入れたりもしたようです。
夜にクモが現れた場合、
「朝(あした)来い」
と言いながら、すみやかに屋外へ追い出す習慣になっている地方もあるといいます。

日本書紀に端を発し、説話、狂言、江戸時代の随筆などにもクモは頻繁に登場し、朝と夜では正反対の意味を持った生物として解釈されています。
旧暦の5月5日に“蜘蛛合戦”という民族行事を催す地域もあり、古くから人の生活圏に入り込んだ極めて身近な生物であったことがうかがえます。

現在ではこのような俗信も薄れてきたものの、ゲン担ぎや迷信の“主人公”として、人々との関係が密接だった証拠でもあるのです。

ちなみにクモは【節足動物門・鋏角亜門(きょうかくあもん)・クモ綱・クモ目】に属し、【節足動物門・六脚亜門】に属する昆虫とは異なる生物です。

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