» 2016 » 1月

2016/1/25 月曜日

雪の色

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:35:39

『一面、白銀の世界』
雪で覆われた景色は、よくそのように表現されます。
もちろんことわるまでもなく、雪といえば通常は白いものだからでしょう。
ところが世界は広いもので、ヨーロッパ諸国では春先になると“赤い雪”が降るというのです。
“赤い雪”といっても正確には“わずかに赤みを帯びた雪”で、野山や街中が真っ赤に染まってしまうようなことではありません。

これは直径50ミクロンほどの赤い砂が雪の核になっているためです。
春先に吹く南風によって、サハラ砂漠の砂が飛んでくる──。
“赤い雪”の正体は、サハラ砂漠の砂というわけです。

朝鮮半島にも黄砂の混じった“赤っぽい雪”や“黄色っぽい雪”が降ったことがあり、日本でも同様の報告はあるといいますから、“色つきの雪”は意外と世界各地で起こる現象ともいえます。

松の花粉が混じった“黄色っぽい雨”
アメリカポプラやニレの花粉が混じった“青っぽい雨”などの記録もあるそうです。
雨や雪は大気中に浮遊する微小な砂粒や花粉を取り込みやすく、単純に『雪は白いもの』ともいい切れません。

自然現象とはまったく異なりますが、映画がまだモノクロだった時代、雨が降るシーンの撮影では墨汁を混ぜて視覚的に(雨が降っているという様子を)わかりやすくしたそうです。

2016/1/12 火曜日

チョウザメ

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:52:42

『◇◆への登竜門』
よく耳にする言葉です。
芸術・芸能などの分野で、そこをくぐり抜けさえれば将来は約束されたも同然というイメージで語られる、難しい関門といったところでしょうか。

これは、黄河の上流にたいへん流が急で速い“竜門”と呼ばれる場所があり、その急流を登りきることのできた鯉は竜になるという、中国の伝説が元になっています。

ところが、登竜門を登りきって竜になるのは実は鯉ではなくチョウザメだったという説が、近頃では有力なのだそうです。
高級食材のキャビアで有名な、あのチョウザメです。

チョウザメは漢字で『蝶鮫』と書きます。
チョウの形のような鱗を持ち、サメに似た形状の魚であることからつけられた名ですが、サメとはまったく異なる種類なのです。
サメは軟骨魚に属しています。
それに対してチョウザメは進化の初期に出現した古いタイプの硬骨魚に属し、シーラカンスと同様、古代魚に分類されます。

また、鯉の滝登りという表現とは裏腹に、鯉は意外にもジャンプが苦手です。

こうして考えてみる限り、“竜門”を登りきるのはチョウザメなのではないかという気がします。
河川を遡上して繁殖・産卵をする生態から、黄河の上流を目指したのでしょう。

次のページ »