» 2015 » 10月

2015/10/26 月曜日

レリジン

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:34:51

ペットのイヌ、ネコ、ときにはヒトにもついて困らせるノミは、節足動物門・昆虫綱・ノミ目の昆虫です。
決して歓迎される昆虫ではないため、外部寄生昆虫に分類されます。

ところがこのノミ、体長1〜2ミリでありながら10〜30センチもの跳躍をします。
大雑把な計算でも体長の100倍を超し、ヒトに換算すればとんでもないジャンプ力になることがわかります。

動物の跳躍は筋力が頼りとなるため、陸上の跳躍種目、バレーやバスケットなどの球技、フィギュアスケートといったジャンプを要する選手は、一様に筋力トレーニングに励んでいますが、ノミのジャンプ力は筋力だけではありません。
レリジンという弾性を備えたタンパク質によるものです。

レリジンはゴムよりも効率的にエネルギーを蓄え、放出する性質があります。
引き伸ばしたレリジンを放すと、蓄積したエネルギーの97%が放出されるのです。
ロスはわずか3%で、エネルギーロスが15%とされるゴムと較べ、たいへん効率の良い弾性体です。

ノミは後ろ脚と体の接続部にこのレリジンを持っています。

ノミの体表を覆うクチクラという層にも弾性はあるりますが、ジャンプ力を生み出している最大の要因はレリジンで、ジャンプ力の乏しい種類のノミにはレリジンが少ないこともわかっています。

2015/10/13 火曜日

ヌード

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:34:56

日本で初めてヌードモデルを使った絵が描かれたのは1876年(明治9年)、工部美術学校の外国人絵画教師であったイタリアの画家アントニオ・フォンタネージとその生徒たちでした。
つまり、そのときのモデルが日本初のヌードモデルということになります。

かつて淡谷のり子さんが生活費や学費のために絵画のヌードモデルをした話は有名ですが、日本で最初のヌードモデルは生活のために文字通り一肌脱いだ市井の御婦人でもなければ、当時の遊郭の女性でもありませんでした。
予想に反し、このときのモデルを務めたのは男性です。
フォンタネージは学校に出入りする商人に頼んで従業員や使用人を集めさせ、その中から容姿の良い者を選んでモデルにしたそうです。

その後は国粋主義的な風潮が強まるにしたがって洋画そのものが低迷し、モデルを使った絵を描くことが行われなくなっていきます。

何点もの裸婦像を描いて一大センセーションを巻き起こした洋画界の先駆者・黒田清輝は、1901年(明治34年)に《裸体婦人像》を展覧会に出品した際『風紀を乱す』と決めつけられ、人目に触れないよう絵に布を被せられてしまいます。
この《裸体婦人像》など現代人の視点からは至って普通の、どこにでもある裸婦像にしか見えませんが、20世紀初頭は警察から咎められるほどの絵だったのです。

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