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2015/9/28 月曜日

計算機の計算違い

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:27:49

人間はひと茎の葦にすぎない。
自然の中で最も弱いものである。
しかし、それは考える葦である。

誰もが1度は見聞きしたことでしょう。
パスカル(1623年〜1662年)の著作【パンセ】に記された言葉です。
フランスの近代的物理学の先駆者パスカルは数学者や哲学者としても知られ、短い生涯の中でパスカルの定理、パスカルの原理、確率論の創始など、多くの科学的業績を残しました。

そんな彼が発明していた意外なものが、ルーレットだというのですから驚きです。
数学者であった父親が計算に悪戦苦闘する姿を見て育ったパスカルは、計算機の考案者でもあり、その副産物がルーレットらしいのです。

ヨーロピアンスタイルでは0から36までの37区分、アメリカンスタイルではそこへ00も加わった38区分、赤と黒に分けられたそれらの数字で勝負を競います。
発明当初はルイ16世の宮廷で大流行し、その後は宮廷遊具として愛用されてきました。

ゲームとして長い間親しまれてきたルーレットが、今やカジノの女王と称されるほどのギャンブルになるとは、天才パスカルにとっても計算違いでしょうね。

2015/9/14 月曜日

禅寺の井戸水

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:31:09

“お茶の水”は、神田駿河台から湯島にかけての地域です。
これは行政名ではなく御茶ノ水駅周辺を表す通称のため、“御茶ノ水”という駅はあっても、“お茶の水”という地名はありません。

江戸初期、この界隈(現在の本郷元町公園あたり)に高林寺という禅寺があったといいます。
その庭の井戸からは良質の水が湧き出ていたため、二代将軍徳川秀忠に献上されていたのだそうです。
秀忠がその水で淹れた茶をとても美味しいと褒めたことから、水がでる一帯を“お茶の水”と呼ぶようになりました。
実際に『お茶』の『水』だったわけです。

後に高林寺は駒込に移動したそうですが、井戸はそのまま残されました。
ところが1661年(寛文1年)神田川の拡張工事によって川底に沈んでしまい、さらには伊達綱宗が幕府の命を受け、船運の利便を良くするための工事を行い、消えてしまいまったのです。

由来となった井戸は跡形もなくなりましたが、親しみやすい名称として現在に至るまで使われています。
また、駅名だけを何故『御茶ノ水』と表記するのかは不明です。

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