» 2015 » 7月

2015/7/27 月曜日

散布方法

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:31:43

昔ながらの渦巻き型も、ニューフェイスのリキッド式も、基本は同じです。
何のことかというと、蚊です。
空気中にピレスロイドという殺虫成分を拡散させ、それに接触した蚊を絶命させています。

蚊取り線香は、木屑などを澱粉質でつないだものにピレスロイドを混入して作ります。
蚊取り線香の火の温度は約700℃ですが、ピレスロイドは170℃前後で出てきます。
煙そのものに殺虫成分があるわけではなく、ピレスロイドを運搬・拡散させるために煙を出す必要があるのです。
リキッド式の蚊取り器は電気で温度を上昇させて、殺虫成分のピレスロイドを気化する仕組みというわけです。

蚊取り線香でもリキッド式蚊取り器でも、同じ空間(広さ)の部屋であれば効果に差異はありません。
ただ、煙の粒子に乗せて速く広範囲に殺虫成分を行き渡らせることが可能な蚊取り線香に対し、リキッド式蚊取り器の場合は蚊が落ちるピレスロイド濃度になるまで多少の時間を要します。
煙が苦手という人や、団地・マンション等の気密性が高い住宅には、リキッド式蚊取り器が適しているでしょう。

蚊取り線香というと除虫菊を連想する人も多いと思いますが、確かにかつては原材料として使われていたものの、除虫菊畑は戦後の食糧難の時代に野菜や芋を作る畑に利用され、現在では観光用に残っている場所がわずかにあるだけだそうです。

2015/7/13 月曜日

月≠黄色

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:24:02

唐突ですが、ツキミソウの花は何色か御存知でしょうか?
卵の黄身を月に見立てた月見蕎麦や月見饂飩から連想すると、黄色い花のように思えます。
ところがそうではないのです。

ツキミソウは白い四弁花の花を咲かせます。
一般的にツキミソウと呼ばれているのは黄色い花のマツヨイグサやオオマツヨイグサなどで、実は本物のツキミソウではありません。

ツキミソウが日本へ入ってきたのは1850年代、嘉永年間のことです。
太宰治の《富獄百景》にも登場し、その名は日本人に馴染みがありながら道端や山道に自生しているような花ではないため、実際にお目にかかる機会は至って少ないといえます。
本来、弱い性質の草花であり、野生ではなかなか育たないとされているのです。

黄色い花を咲かせるマツヨイグサやオオマツヨイグサは、『月』『黄色』というイメージに加え、ツキミソウと形状が似ていることから俗称的にツキミソウと呼ばれるようになりました。
現在、普通に流通している“片栗粉”が、実際にはユリ科カタクリ属のカタクリから採取したものではなく、ジャガイモから採取した“馬鈴薯でんぷん”であるのと同様に。

漢字で『月見草』と綴るだけのことはあり、この可憐な白い花は空に月の姿が見え始める夕刻に開花し、日の出の頃には静かに閉じていく、なかなか風情のある花です。

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