» 2015 » 6月

2015/6/22 月曜日

読めない字

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 1:57:18

日本語には『かずかず』『たびたび』『ときどき』『ますます』といった、同じ語を重ねて表現する複合語があります。
畳語とも呼ばれ、漢字では『数々』『度々』『時々』『益々』と綴られますが、この【々】はなんと読むのでしょうか。

【々】は踊り字、重ね字、畳み字といわれ、先の漢字と同じ漢字であることを示す記号です。
つまり【々】そのものには固有の読み方が存在しません。
似たものに【ゝ】【ヽ】【〃】がありますが、これらはすべて繰り返し符号(記号)と呼ばれます。

【々】に関しては【同の字点】と、具体的な名称と説明を載せている辞書もあるそうです。
【ゝ】は【1つ点】と呼ばれ、同じ平がなを繰り返すときに用い、同じ単語の代用を示す【〃】には【ノの字点】という名称があります。

アルコール、スーパーマーケット、ホームランなどと書く際に使われる長音記号の【ー】は【音引き】という名称があり、先のカタカナが表す音を一拍分伸ばすと定義づけられています。
踊り字と同様、固有の読みは持たない記号です。

2015/6/8 月曜日

見習いの仕事

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:27:03

自動車の運転席の隣を“助手席”と呼びますが、隣に座っているからといって何か手助けをするわけではありません。
ただ座っているだけです。
手助けはしないにもかかわらず“助手席”という言い方をするのは奇妙です。
そもそも“助手”という呼称が不思議です。

運転席の隣の席を“助手席”呼ぶのは昔の習慣の名残でした。

自動車が市道を走り始めた明治時代末期、当然ながら運転免許を持っている者など至って少なかったため、運転は特殊技能で、運転手は高給取りでした。
隣の席には見習いを乗せ、雑務をさせていたといいます。

世にタクシーが登場したときは実際に見習いが運転席の隣に座り、道案内や雑務を行っていたそうです。
現在のようにナビは搭載されていなかったのですから、道案内は重要な役割になります。

昔の自動車はエンジンを始動させる際にクランクを回さなければならず、また、当時は自動車といえば車高の高い輸入車だったこともあり、和服を着ている乗客の乗り降りを手助けする者が必要でした。
乗客の荷物の積み下ろしの手伝いや、バックさせるときの後方の安全確認なども見習いの仕事だったのです。

これらの雑務をこなしていた見習いは運転手と師弟関係にあり、“助手”と呼ばれました。
その“助手”が乗る席だったことから“助手席”という名が定着し、今に至っているという説が有力です。

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