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2015/5/25 月曜日

巻貝

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:30:52

ナメクジはカタツムリの仲間の陸性巻貝でしたが、進化の過程で殻を捨て去りました。
体を保護し乾燥を防ぐ便利な殻を何故わざわざ捨て去ったのかというと、殻を作るためには多量のカルシウムが必要となり、カルシウムを得にくい土地では繁殖も容易ではなく、下手をすると絶滅しかねないためです。
そこで体を粘膜で覆い、殻がなくても生きていけるように進化していきました。
それによってナメクジはより広い生息域を得ることができたのです。

ナメクジの表面を覆っている粘膜はたいへん粘っこく、殻を捨てたことでカタツムリ以上に湿気の多い場所を好みます。
カタツムリは丈夫な殻の中に内臓がありますが、軟らかい体の内部に内臓を収めているナメクジは内臓をコンパクトにしなければならず、しかも移動するための蠕動運動を行うたびに内臓は圧迫されます。
そのため停止しているときのナメクジは、内臓にかかる負担を少しでも軽減させるために体を短く(太く)しています。
殻を捨てて身軽になり、新天地に進出して生息範囲を広げていったと同時に、負担も抱え込むこととなりました。

コウラナメクジ類は殻の痕跡としてカルシウム質の甲羅を持ちます。
しかし体の中に埋没しているので外側からは見えません。
イカの甲羅のようなものです。

殻を捨て去った海洋性巻貝のクリオネ(ハダカカメガイ)は、可愛い姿形から流氷の天使と呼ばれていますが、どうもナメクジは好まれませんね。

2015/5/11 月曜日

槍と鏡と植物学者

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:47:16

男女、雌雄を表す際に、しばしば【♂】 【♀】という記号が使われます。
これは西洋占星術に端を発するものです。
俗にいう“星占い”のことで、大多数の雑誌に『今週の◇◇座の運勢は…』と掲載されている、12星座(黄道12宮)の占いです。

【♂】は火星を示す記号、【♀】は金星を示す記号であり、火星の神は戦闘を司る軍神“アレース”、金星の神は美の女神“アフロディーテ”とされています。
軍神アレースは手に槍と盾を持った姿で描かれることから、それらを合体させて記号化した形状の【♂】に。
美を司る女神アフロディーテは、その手に持った鏡を記号化した【♀】に。
そのような背景があったわけです。
またギリシャ神話では、アレースとアフロディーテは、恋人同士であったということになっています。

ローマ神話における それぞれの名称は、マルス(火星の神)とヴィーナス(金星の神)です。

これら【♂】 【♀】の記号を生物に用いたのは、スウェーデンの植物学者として有名なカール・フォン・リンネだといいます。
1753年のことだそうですから、ざっと260年以上も前から使われ出していたことになります。

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