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2015/4/27 月曜日

ショウブとちまきと鯉のぼり

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旧暦(太陰暦)の5月初旬は、現在の6月初旬から中旬頃にあたります。
梅雨入りの時季とも重なり、田植えをする必要のある稲作にとってはとても重要な季節です。

弥生時代の稲作の始まりの頃から女性が農業の神を祀るという古い信仰に則り、仮小屋や神社に籠って、水が田へ豊富に降り注ぐための祈願をしました。
邪馬台国の卑弥呼もこのような役割を担っていたとされます。
農村には近年まで“女が家に籠り物忌みをする習慣”が残っていたそうで、強い香りのあるショウブとヨモギを魔除けとして家の軒に括りつけたということです。

これらの風習が中国から伝わった5月5日の“端午の節句”と一緒になり、ショウブやヨモギを飾り、ちまきを食べ、健康祈願をする宮廷行事になっていきました。
馬術や弓術を行ったのは、鎌倉時代以降に武士が政権を執るようになってからのことです。
ショウブの葉は剣の形にも似ており、また、『勝負』『尚武』と同音であることからめでたいものとされたわけです。
現代では定番となっている“鯉のぼり”は、江戸時代以降のものです。

2015/4/13 月曜日

変身

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:29:44

人格や個々の特性などを示す“パーソナリティー”という語句は、ラテン語で“人”を意味する【ペルソナ/persona】が語源です。
このペルソナは古典劇で役者が用いた仮面でもあったことから、ユング派の心理学用語にもなっています。

日本の歌舞伎の舞台メイク“隈取”も、また、歌舞伎以前の伎楽、舞楽、能楽に見受けられた仮面の名残といわれ、仮面が消えた代わりに化粧法の“隈取”へと引き継がれました。
登場人物の役柄により色や模様が分けられ、赤、青、茶の三種があり、赤は正義の味方、青は悪役、茶は魔物というのが定番だそうです。

祭りの際、子供の顔を白塗りにするのも、神の依童(よりわら)の資格を獲得することをルーツとしています。
江戸時代までの貴族階級の女性たちが極端なまでに白粉を厚塗りにしていたのも、現代流の美白を意識していたわけではなく、素顔を見せることが非礼になるという思想からでした。

白粉にも仮面と同様の意味合いがあったようです。

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