» 2014 » 11月

2014/11/25 火曜日

湯たんぽ

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:32:56

創業当時の鉄道(客車)は、当然ながら現在のような“電車”ではありませんでした。
今となってはマニア垂涎の的、蒸気機関車です。
電車は電気で、ディーゼル車はエンジンの余熱を利用して暖房を行っていますが、かつては通常車両に暖房設備がなかったのです。

1897年(明治30年)頃までの中等および上等車両の暖房は“湯たんぽ”で、駅に停車するたび大きなブリキのヤカンを持った駅員が列車に乗り込み、熱湯を注いで回っていました。
近年はエコ商品として店頭に並ぶことも増えた“湯たんぽ”ですが、その昔客車の暖房に用いられていたものは家庭用よりはるかに大きく、座席の間に置き、乗客が火傷をしないようにマットを被せてあったそうです。

しかし北国ではとうてい暖房器具としての役割には不充分だったため、石炭ストーブが組み込まれました。
ストーブの欠点は火災の危険がつきまとうことです。
パイプに蒸気を通し、客車を暖める本格的なスチーム暖房が東海道線に搭載されたのは、1900年(明治33年)でした。

窓が開閉しない今の車両では、混雑時など真冬でも冷房が入ることさえあります。
100余年の間に大きく変化した事柄の1つに数えられるのではないでしょうか。

2014/11/10 月曜日

ある大尉

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:37:56

争議手段として、組織や集団が特定の商品の購入や取引をせず相手を妨害する行為は、ボイコットとして知られています。
組織、会議、授業等への参加・出席の拒絶や、特定の者を排斥する行為も同様です。

1880年、小作人たちは土地の所有権の回復と小作料の引き下げを、土地差配人(お代官様)であった大尉に要求しました。
大尉は相当に横暴な人だったようで、農民の要求をまったく聞き入れなかったのだそうです。
拒否された小作人たちは大尉との つきあいを一切断つという行動に出ます。
彼ら小作人のみならず、取引業者をはじめ商店主や酒場も大尉との関係を断絶するに至ったといいます。

この大尉の名がボイコット(Charles Boycott)でした。
ボイコット大尉用の争議方法だったことから、その行為をボイコットと呼ぶようになったのです。

大尉は日々の暮らしにも困ることとなり、小作人たちの要求を受け入れないわけにはいかなくなったという次第です。

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