» 2013 » 11月

2013/11/25 月曜日

空の色

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:48:16

プリズムを通すと小さな虹が見えるように、太陽の光は赤、オレンジ、黄色、緑、青、藍色、紫の7色が混ざってできています。
絵の具は多くの色を混ぜれば黒っぽくなっていきますが、光は白く(透明に)なる性質があります。
太陽光線が人の目に届くまでには、細かな水蒸気や窒素などの粒子が含まれる大気圏を通るため、空も青く見えるのです。

光を構成している色は波長が異なり、大気中の粒子による反射(正確には乱反射)の回数も違ってきます。
波長の長い赤っぽい光は粒子にぶつかる反射回数が少なく、直進する傾向を持つため、見かけ上“光が人に向かってきたとき”でないと目に入りません。
したがって日中は目に届く量が少なくなるのです。
波長の短い青系の光は大気中の粒子にぶつかり、四方八方に反射し、地上あたりでは最も目に届きやすくなります。
日中、空が青く見えるのは、大量に反射された青い光が他の光よりも多く目に入るからです。

反対に夜明け、夕暮れどきは、太陽が大気に対して斜めになることで光が目に届くまでの大気中を通る距離が増し、波長の長い赤い光が目に入りやすくなります。
そのため日の出や日没前の空は赤く染まって見えるわけです。

2013/11/11 月曜日

豊穣と葡萄酒と酩酊の神

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:14:42

『ディオニソスはポセイドンよりも多くの人を溺れさせた』
いくらかの揶揄を込めて、そのように言われることがあります。
日本神話と同様とても擬人化され、ときに人間よりも人間臭いギリシャ神話の神々は、現代流に浮気・不倫・嫉妬といった恋の鞘当を華々しいまでに展開しています。

酒の神・ディオニソス(ローマ神話での名はバッカス)は、主神・ゼウスを父、テーバイの王女・セメレを母に誕生しました。
しかしゼウスとセメレは不倫関係にあり、ゼウスの子を宿したセメレに嫉妬したヘラ(ゼウスの本妻)はセメレを焼き殺してしまったというのですから、ドロドロの展開で話題になる現代のドラマにも匹敵する壮絶さです。
亡き母の胎内からゼウスによって取り出された子・ディオニソスは、里子に出されます。

ところが里親をもヘラは狂気に落とし入れ、見かねたゼウスはディオニソスの養育を妖精たちに委ねることになるのです。
成長したディオニソスは葡萄の木を発見し、葡萄酒の製法に通じます。
それでもヘラは執拗なまでに妨害を続け、ディオニソスの受難は大母神・キュベレに救われるまで絶えることがなかったということです。

エジプトとシリアを さまよった末にギリシャへ辿りつき、村人に葡萄酒の製造法を伝えたことから、酒の神に位置づけられるようになりました。
ギリシャ最古の葡萄栽培地の1つとされるアッティカ地方の北西部の小さな村には、かつてディオニソスを祀った ささやかな社があったと伝えられています。

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