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2013/2/25 月曜日

天気図とナイチンゲール

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:22:28

立春から3週間が過ぎ、ずいぶんと日も長くなってきましたが、ここへきて上空5,000メートルにはマイナス48℃という今季最大の寒気が入り込み、真冬の寒さが続いています。

当たるの、当たらないのと、挨拶代わりに取り沙汰される天気予報ですが、初の天気図は1820年にドイツの物理学者によって発明されたそうです。
ところがそれから約30年の間、天気図が実用化されることはありませんでした。
クリミヤ戦争が勃発し、イギリスとフランスの艦隊はトルコ軍に加勢するため黒海へと集結したものの、暴風雨に見舞われて大打撃を受けてしまいました。
敵対していたロシア軍以上の手強い相手、それが気象条件だったというわけです。

フランス国務大臣がパリ天文台に調査を依頼した結果、その暴風雨はスペイン近辺から地中海を経て黒海まで及んだものだと解明され、同時に、正確な天気図が用意されていれば充分に予測可能であったと結論づけたのです。
これがきっかけとなりフランスは気象局を設け、気象観測を開始し、天気図を作製するようになりました。

今や至って当然のようにTV、ラジオ、インターネットで広く知らされる天気予報ですが、その背景にはクリミヤ戦争があったのです。
天気図だけに、『日の目を見た』とでもいったところでしょうか。

2013/2/12 火曜日

カイジュウ・人魚姫

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:27:31

『カイジュウ』といっても、ゴジラやバルタン星人などの怪獣ではありません。
【海獣】と書く、クジラ、ラッコ、アシカやアザラシといった海棲哺乳類のことです。
アンデルセン童話やディズニー・アニメで広く親しまれている人魚姫のモデルとなったのは、この海棲哺乳類の一種、ジュゴンです。

物語に登場する“姫”の大半は“若く美しい女”というのが相場ですが、どこから見たらジュゴンの あの体型が人魚姫と結びついたことやら、不思議に思う者は多いことでしょう。
哺乳類であるジュゴンは、当然ながら子に乳をあたえて育てます。
ジュゴンはヒレ状になった左右の前足の付け根に一対の乳頭を持ち、立ち泳ぎのような状態で授乳する場合があるらしく、その姿が遠目にヒトの授乳とも似て見えたからだといわれます。

しかし この“人魚姫”は、上顎の第二門歯が鋭い牙になっているのです。
これはゾウと同じ特徴であるため、ジュゴンとゾウは共通の祖先から水棲と陸棲に分かれていったものだと考えられています。

ジュゴンの化石は5400万年前の地層から発見されているので、5500万年前~3800万年前の始新世時代にはすでに誕生していたようです。
同じジュゴン目(別名:海牛目)の海棲哺乳類にマナティーがいます。
現在は どちらも絶滅の危惧に直面している生物です。
18世紀後半に絶滅してしまった同種のステラーカイギュウのように、海の泡と消えてしまわないことを願ってやみません。

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