» 2011 » 7月

2011/7/25 月曜日

赤い色の秘密

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:52:10

日本書紀には、ヤマトタケルの魂が白鳥となり、大空へ飛び去っていくという逸話が記されています。
亡くなった貴人は白い鳥になると考えられていたそうです。

貴人というわけではありませんが、かの浦島太郎の物語でもお爺さんになった後の浦島太郎はさらに鶴の姿に変わり、西の空の彼方へ飛んでいったという結末になっています。

鳥を先祖の霊、神々の使者として神聖視していたことから、神を祀る神社には“鳥の休む場所”が必要とされ、鳥居が立てられました。
この鳥居に止まる鳥は、夜明けを告げるニワトリ【常世長鳴鳥・とこよのながなきどり】だとされています。

鳥居の素材はスギ、ヒノキなどの木材をそのまま使用したり、表皮を削って白木にしたり、石、銅、現代では鉄筋コンクリート製のものも多く見かけますが、鳥居のイメージカラーともいえる赤い色は木の腐食を防ぐためです。

ある年代以上の方々は、ちょっとした擦り傷・切り傷などの怪我をしたとき、傷口に赤チン(マーキュロクロム)を塗った記憶があるのではないでしょうか。
馴染み深い消毒薬だったと思います。
赤チンの赤い色は水銀の成分によるもので、鳥居の赤い色の正体も同様に水銀です。

赤は日々昇ってくる太陽の色、人々の生活に欠かせない火の色、また、生命が宿る血液の色でもあることから、古来より悪霊の侵入を防ぐ力があると考えられてきました。
朱塗りの鳥居は防腐効果という実質的な側面と併せ、こういったメンタルな意味合いも含んでいるのです。

2011/7/11 月曜日

個数は同じ

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:14:35

キリンというと首の長い、背の高い動物として知られています。
さて、それではキリンの頚椎(首の骨)の数は、いくつあるでしょうか。

答えは『7つ』です。
キリンに限らず、哺乳類の頚椎の数は すべて7つなのです。
同じ哺乳類である わたしたちヒトも、当然ながら頚椎の数は7つです。

キリンの祖先、パレオトグラスは豊かな草原地帯に棲息していたと考えられています。
2000万年ほど前に大規模な旱魃が起こり、それらの地域はサバンナ状になったといいます。
生きるための“適応”として、キリンの祖先は高い木々の葉を食べるようになり、より長い首を持つ個体が生き残っていきました。

18世紀末~19世紀のフランスの生物学者、ピエール・ラマルクの説に《用不用の説》というのがあります。
早い話が『生きるために必要な機能は進化し、不必要な機能は退化する』という、今では誰もが納得する説です。
キリンの首は そのようにして世代を経て、長くなっていったというわけです。

《種の起源》で有名なダーウィンは、生存に有利な固体が生き残ると唱えました。
淘汰です。
より長い首を持った個体が生き残ることにより、結果として、すべてのキリンの首が長くなったという考え方です。

次のページ »