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2009/10/13 火曜日

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:14:53

映画や絵画、彫刻、雑誌ではごくあたりまえに登場するようになったヌード。
大半が若い女性ですが、1876年(明治9年)に西洋画のヌードモデルを務めたのは男性でした。
工部美術学校の外国人絵画教師・フォンタネージは、学校に出入りする商人に頼んで従業員や使用人を集めさせ、その中から容姿の良い者を選んでモデルに採用しました。

その後、国粋主義的な風潮が強まるにつれ西洋画が低迷し、モデルを使った絵そのものが激減していきます。

裸婦像を描いてセンセーショナルな話題を巻き起こした洋画界の先駆者・黒田清輝が、1896年(明治29年)に展覧会へ出品したときなどは『風紀を乱す』と決めつけられたといいますから、現在の感覚からは滑稽でさえあります。
世間の非難(?)を懼れた展覧会の主催者側は、このとき絵に布を被せ、人目に触れないようにしたそうです。

かつて日本にあった裸の女性が登場する絵といえば、西洋画の裸婦像とは異なる“春画”のようなものだったことも、大きく影響していたと考えられます。

 

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