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2009/8/17 月曜日

憎まれっ子世に憚る

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:52:25

太古の昔から、殆ど変わらぬ姿形で しぶとく繁栄してきた生物がゴキブリです。
約3億年前の古生代石炭紀の化石には、それこそ山ほどのゴキブリが含まれています。
高温多湿を好むゴキブリにとって、温暖な石炭紀は繁殖に最適な環境が整っていたのだと考えられます。

本来ゴキブリは熱帯地域に生息する昆虫で、大多数の種類が森林の落葉の下など、あまり目立たないところにいるのです。
屋内性のものは意外にも数種類に過ぎません。
ただ、世界中に分布したのは、大々的に人間が“移動”するようになったことが最大の理由です。
16世紀の大航海時代以降、ゴキブリは飛躍的に勢力範囲を拡大していきました。

船が立ち寄る港町では大量荷が積み降ろされ、そこに紛れてゴキブリも乗船し、港から港へ、さらには港町から内陸部へと広がっていったようです。

その独特の脂ぎった姿が嫌われるクロゴキブリは、既に江戸時代には日本の屋内へ入り込んでいます。
ゴキブリという名も(食器類に たかっていたことから)【御器かぶり】が変形したものだそうです。

人間の住宅事情が向上し、四季を通して暖かな空間が増大した現代は、屋内性のゴキブリにとっても過ごしやすい環境のため、この嫌われものが姿を消すことはなさそうです。

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