» 2008 » 6月

2008/6/16 月曜日

何故『赤い』?

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 0:52:33

日本へも仏典をとおして入ってきたサンスクリット語(梵語)は、古代インドで使われていた言語で、文学ならびに宗教に用いられてきました。
そのサンスクリット語に『マハー』という単語があり、『マハー◇◆』と続けることで『◇◆』を強調したり賛美したりする場合に付ける語句です。
『マハー』は、『大きな』 『偉大な』 『優れた』などの意味を持ちます。

この『マハー』を漢訳仏典では『摩訶』と訳しています。
日本語の中に定着し、比較的よく使われる『摩訶不思議』の『摩訶』です。
いうまでもなく、とても不思議だと思われるような場合に使われますね。

そこから転じた言葉が、誰もが耳にしたことのある『真っ赤な嘘』という表現なのです。
まったくの大嘘、すぐに嘘と わかる あまりにも馬鹿馬鹿しいほどの嘘を『真っ赤な嘘』といいますが、元々は『マハーな嘘』と言われていました。
『マハー』を『摩訶』と漢訳したことから『摩訶な嘘』となり、それが訛って いつの頃からか『マッカな嘘』へと変容していったわけです。
『真っ赤な嘘』と綴るようになったのは、後から当て字のようにして記されたにすぎません。

山形県の寺では かつて“ほら吹き大会”なる催しが開かれていたという記録があるそうです。
優勝者は、人足の仕事をする義務を1年間免除されたということですから、本当に『マハー(摩訶)な嘘』を披露しあったのでしょう。
嘘に まつわる、罪のない ちょっと面白い話です。

次のページ »