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2006/8/21 月曜日

約100年の仲

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 1:09:01

福神漬けは明治初期、酒悦という漬物屋の15代目・野田清右衛門が売り出しました。
紫蘇、白瓜、大根、茄子、蓮根などをきざみ、味醂醤油に漬け込んで作られます。

福神漬けといえば、まず、カレーでしょう。
インドでカレーに添えられるチャツネの代わりに、日本では福神漬けを添えたということですが、明治の半ば以降、日本郵船のヨーロッパ航路の船の食堂で出されたのが最初でした。
客船の調理人が そのように証言を残しています。
前出の酒悦のパンフレットには『明治35年~36年(1902~1903)頃、日本郵船のヨーロッパ航路の船の食堂で福神漬けがカレーに添えられた』との記載があります。

欧米人はピクルスを付け合せにしていたらしいのですが、それでは日本人の味覚に合わず、福神漬けに落ち着いたようです。
売り出された当初、福神漬けは比較的高価な部類の食品だったため、三等客船では沢庵を出していたという説もあります。
オムレツ、コロッケ、ロールキャベツなど、今では至ってポピュラーなメニューが、庶民には まだまだ珍しい流行の最先端をいく“洋食”だった時代に、新しい漬物の福神漬けがカレーに添えられたというのも、『ハイカラ』だったということでしょうか。

店(酒悦)が不忍の池の弁天社の近くにあったこと、また、7つの材料を用いて作られることから、七福神にちなんで福神漬けと命名されたというのが その名の由来だそうです。

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