» 2006 » 7月

2006/7/31 月曜日

タネ明かし

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 4:42:33

例年より10日前後の遅れで、関東地方にも梅雨明け宣言が出されたようです。
現在の暦では まだまだ名ばかりとはいえ、8月8日は立秋なので、あと一週間もすると慣習に則って“暑中見舞い”から“残暑見舞い”と なります。
ピンと きませんね。
実際には、これからが夏本番ですから。

夏を代表する果物(分類上は野菜???)といえば【西瓜:スイカ】ですが、近頃では“種なしスイカ”が出回っています。
「種を吐き出しながらじゃないと、スイカを食べた気がしない」派。
「種を取って食べるのは面倒くさい」派。
好みは分かれるところでしょうが、この“種なしスイカ”の正体は毒にあります。
“種なしスイカ”が毒なわけではなく、猛毒のコルヒチンを使って作られるという意味です。

イヌサフランという植物の球根から抽出されるコルヒチンは、半数致死量 3.5ミリグラム、一回極量 1~2ミリグラムの猛毒で、植物細胞の染色体を倍化する作用があります。
通常の“種ありスイカ”は 2倍体の染色体です。
この“種ありスイカ”の芽をコルヒチンで処理することによって、4倍体のスイカを育て、そこに“種ありスイカ”の花粉を交配すると 3倍体の染色体を持つスイカが生まれます。
それが“種なしスイカ”というわけです。

半数致死量:ある集団の致死率が50%に至る量。
極量:中毒を起こす限界量。

2006/7/18 火曜日

ソレが問題だ

Filed under: 未分類 — アートメモリー @ 4:41:19

店先に並んだスイカを目にし、夏を感じる今日この頃です。
スイカといえば、夏を代表する果物と考えられていますが、官公庁の分類では野菜なのです。
1950年(昭和25年)に始まった商品分類では、果物と野菜の相違は『どのように なる』かが決め手とされます。
種を蒔いた後に一年で花をつけて枯れてしまう“一年生草本類”が野菜、木 ・ 蔓の状態で何年も成長を続ける“多年生木本類”が果物と分類されます。
それによると、スイカもイチゴも野菜ということになるのです。

わたしたちの感覚では、食事の“おかず”になるものを野菜、デザートになるものは果物と捉えているのではないでしょうか。

路上で転んで怪我をしても、舗装が悪かったせいだといって訴えを起こすほど裁判沙汰が日常化されているアメリカですが、トマトの分類で裁判になったという記録も残っています。
百年以上前の1893年、合衆国連邦最高裁判所で
「トマトは畑で育ち、デザートにはならない」
との理由から、野菜であると判決が下されたのです。

トマトを巡り合衆国連邦最高裁判所の判決まで仰いだと耳にしては、驚くやら呆れるやら…といったところですが、どうやら この論争の焦点は野菜にかけられる関税が発端だったということです。

(トマトは“一年生草本類”に属するため、日本でも野菜に分類されています)

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